Oranges and Sunshine

全く知らなかった話だった。
実話の映画化
社会福祉士のマーガレット・ハンフリーズの人生はある一つの相談から、大きく変わってしまう。その相談からわかってくる隠され続けた歴史とそれにより今も辛い人生を送っている人々、彼女は彼らのために闘い始める。
秘密を持つ彼らの複雑な感情・彼女と家族、エミリー・ワトソンはじめ役者さん達が素晴らしい。

監督: ジム・ローチ
脚本:ロナ・マンロ
原作 : マーガレット・ハンフリーズ(からのゆりかご、大英帝国の迷子たち)
制作:エミール・シャーマン、カミーラ・ブレイ、イアン・カニング
キャスト:エミリー・ワトソン、ヒューゴ・ウィーヴィング、デイヴィッド・ウェナム


画像:オレンジと太陽 ポスター
IMDB

どの時代でも権力者達が利益のために非人道的な行いをしたという歴史があり、それを知って少しでもただそうとする人達の歴史があり、この映画もそんな実話を映画化した物だそう。
人々の協力を得ることもできず、孤独な戦いとなったという話は多々ある。彼女もその一人。自分がやらねば誰が続けてくれるだろうという使命感から、圧力に負けずに戦おうとするのだが、そのせいで家族は辛い思いをすることになる。協力的な家族でさえもかなりの犠牲を強いられる。
家族と話し合い、外にほんの少数の協力者を得て、更に歴史を辿っていくと、そのせいで葬ってしまった筈の辛い過去が蘇ることを望まない人々、一方で自分たちの隠していた非道行為を掘り起こされたくない人々がいる。被害者の側も加害者の側も忘れたいことがある。過去が掘り起こされるという不安がいろいろな妨害行為となって現れ 正しい行いでも進めることが難しい展開となる。辛い話だけれど、映画の制作された時点でもまだ活動は続いているということなので、希望は捨てるべきではないのだと思えた映画だった。



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