スターダスト(The Miracle)
ニール・ジョーダン 1991年の映画。
時折、観たくなるのだけれどDVDは出ていないし、オンライン配信でも全く出てこない。
でも、U.Kアマゾンで見つけたから 字幕はないけど買ってしまった。
字幕ないし、英語はほとんどできないから聴き取れないけれど内容は知っているので役者の演技は楽しめるのです。

日本で上映されたのかどうかも知らないし、何故DVDが出ないのかも知らないけれど、これは傑作だと思うのです。何で話題になってなかったのかなぁと。
ニール・ジョーダン監督にはたくさんの作品があって ほとんど観ていないとは思うけれど、印象的だったのが『プルートで朝食を』という作品。
主人公(キリアン・マーフィー)の変化です。
最初は田舎の気弱で垢抜けない「顔」- その人のその時の人格がそのまま顔に表れていて、キリアン・マーフィーの素晴らしい演技もあるけれど、後で何かのインタビューで監督が『主人公の変化に伴ってメイクも徐々に変更していく。』というのを読んで、納得したのです。俳優の演技に加えて、メイクもそれらしく見えるように変化させるというのは なんだか当然のようにも思えるけれど、実際 そのあたりが自然で顕著に表現されている映画は少ないように思える。ある大ヒット映画では主役二人が、人気の俳優でその二人だけで観に来る人はたくさんいるだろうという映画で、その主役二人が 最後には成功するという映画なんだけれど、中身はなぜ主役二人が売れない時も売れてからも同じ顔なんだ?と思ってしまった。
同じ顔してるから、なんでそんなに売れるようになったか理解できないストーリーで単なる恋愛もの、しかも破局の理由も今ひとつで、滅多にないけれど『嫌いな映画』になってしまった。その監督作品も3本観たけど、全部嫌いだったから、私には向かない映画を作る人らしいので観たいい監督リストには入れてない。
ニール・ジョーダンはこの映画でも主役の青年が最初は田舎っぽい思春期のちょっと突っ張ってる青年にしか見えなかったのが、物語が進む内にどんどん成長していくのがはっきりとわかるように描いている。顔や仕草が最初とは打って変わって変化したのがわかるから、こういう監督の作品は観て良かったと思えるのでした。
主役の青年を演じる俳優Niall Byrneが、その後の俳優人生はどうなったかと探してみたら、この人は音楽をやる人で映画音楽も作曲していて、俳優としてより音楽の道を選んでいる風な感じ。もちろん何本か他の映画にも出演しているので、機会があれば観てみたいけれど、どこかで観られるのだろうか?
この映画の情報はほとんど出てこない。
英語のデータベースくらいしかみつけられなかった。
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映画の中でビバリー・ダンジェロの歌うスターダストがとても素敵。
トレーラー (DVDのかな?)