ジョン・F・ドノヴァンの死と生
監督:グザヴィエ・ドラン
- ルパート・ターナー:少年時代: ジェイコブ・トレンブレイ/青年期 ベン・シュネッツァー
- ジョン・F・ドノヴァン: キット・ハリントン
- サム・ターナー(ルパートの母): ナタリー・ポートマン
- グレース・ドノヴァン( ジョンの母):スーザン・サランドン
- ジェームズ・ドノヴァン(ジョンの兄):ジャレッド・キーソー
- バーバラ・ハガーメイカー(ジョンのマネージャー): キャシー・ベイツ – 。
- オードリー・ニューハウス(ジャーナリスト):タンディ・ニュートン
- ダイナーの老人: マイケル・ガンボン

出演俳優に惹かれて鑑賞。
期待したとおりの演技に観て良かったと思えた。
まず タンディ・ニュートン の表情が良くて、それからベン・シュネッツァーの表情が上手いなぁと思った。とてもさりげなく、戸惑いもあるが既に自信を獲得したと言った感じの表情。
この人の映画は観たことがないと思ったけれど、気づかなかっただけで「やさしい本泥棒」と「パレードへようこそ」は観たけれど、特に気になった俳優ではなかったらしい。
ジェイコブ・トレンブレイも特に眼の表情が良くとても素晴らしかった。
何故スターは嘘をついたのか?保身もあったろうが、でも、もしかしたら子供への悪影響を恐れた気持ちもあったのではないかと思ったりする。
何故母は手紙は間違いだと子供に嘘をついたのか?
マネージャーの後悔は彼を切ったことではなく、知らなかったことだという、、、
そんな台詞をよく考えながら観て興味深い映画だった。
映画を観て、いつもとても感心するのがさりげない演技・その時の心情を表す繊細なさりげない仕草だ。
ちょっと指を噛む仕草、少しの不安を持ちつつ相手の心情を測っているよう。相手の名前を聞いているのに相手の方を観ていないというちょっと戦略的な仕草。
私はそういうシーンに気づくと映画が更に魅力的に思える。
英語の映画を少しでもよく知るために、字幕に頼りたくはないけれど聞き取るのはとても難しい。
毎日少しずつ英会話の勉強をしてはいるけれど、そんなじゃ映画を聞き取るのはとても無理みたい。
でも、字幕を読みつつスクリプトを探して読んでみたり、たまに聞き取れる言葉が字幕では表しきれない意味が込められていることに気づいたり、そんな感じで理解を深めるのは楽しい。
俳優の演技から、その役にどんな歴史を込めようとしているのか探るのも面白い。
この映画もそうだったなぁと思う。